見出し
- 夜通し焼いて、14時には空です
- 自家培養酵母のパンと、ケーキと、行列
- ホールケーキは三週間前にご予約を
22時間の発酵、熱を抱えたままの石窯、ミキサーから店頭まで三日かかる折り込み生地。それがこの店の一日です。
一晩に240本焼き、なくなればそこで終わりです。二度目の窯はありません——開店以来、一度も出したことがありません。
オーダーのデコレーションケーキは5号6,800円から。二週間前のご予約と、お好みについてのひととおりの会話をお願いします。
スタッフ紹介
藤堂 真一 — 製パン長・店主
2011年から3時起きを続け、もう慣れたと言い張っています。酵母の世話は一日二回、本人はこれを冗談抜きに「いちばん古い従業員」と呼びます。カンパーニュの配合は九年変えておらず、変える理由も見当たらないそうです。
甲斐 麻里 — ケーキ担当
デコレーションケーキと、それに付いてくる会話を受け持っています。五十歳の誕生日の話をしながら静かに泣き出す方の相手も含みます。左手で絞り、必ず下絵を描いてから焼き、車の形のケーキだけはいまだに引き受けていません。
小柳 直樹 — 製菓・折り込み担当
一晩に四百皿を出すホテルの厨房から、静けさを求めて移ってきました。折り込みは毎回手で行い、生地に触れば室温が1℃の単位で分かります。週末のデニッシュは小柳の仕事です。
お客様の声
「父の八十歳のケーキを頼んだとき、子どもの頃に何を食べていたかを聞かれました。届いたのはくるみと珈琲のスポンジで、父は一分ほど何も言いませんでした。」
芦田 久美子, 誕生日のケーキを注文
「9時前に行ってください。土曜の11:20に着いてパンが3本と寂しいデニッシュが1個しか残っていなかった人間からの助言です。二度目はありません!」
寺西 悠人, 土曜の常連
「週18本の定期便を二年続けています。雨でも、8月でも、年末でも、6:40に自転車が着きます。おかげでパンの心配をするのをやめました。」
三田村 佐知, カフェ経営
よくある質問
ケーキはどのくらい前に頼めばよいですか。
二週間あれば余裕があります。卒業と結婚が重なる4月と5月は三週間見てください。日付を押さえるのに2,000円の手付けを頂戴します。アニバーサリーホールケーキを四十八時間で、というご相談は、メールよりお電話のほうが早く正直な答えに届きます。
どうしてそんなに早く売り切れるのですか。
焼く本数を決めて、一度しか焼かないからです。4:30から7:00のあいだにおよそ240本が出て、なくなればその日は終わりです。取り置きは無料で、15:00までお名前を付けてお預かりします。
グルテンフリーやヴィーガンはありますか。
ヴィーガンのスポンジ、クリーム、ブラウニーは前日までのご注文で承ります。グルテンフリーはお引き受けしません。朝3時からこの部屋の空気には小麦粉が舞っていて、安全ですと申し上げられないからです。
折り込み菓子は何時が狙い目ですか。
7:00から9:00、二度目の窯から出たばかりで、まだ層が割れる温度のうちです。11:00を過ぎると置かれていたものになります。それでも十分おいしいのですが、同じではありません——できればよいほうを召し上がっていただきたいのです。
締めの一文
営業は火曜から土曜が7:00〜15:00、日曜が8:00〜13:00。月曜は休みで、酵母も人も休みます。月曜に焼くものはありませんので、いらしても何もありません。
お目当てが決まっているならお電話ください。手付けも面倒な手続きもなしで取り置きします。閉店時に残ったものは、ごみ箱ではなく角の施設へお持ちしています。